Javaのプロジェクトとパッケージとクラスを作ろう
第3回目のJava講座です。
前回はeclipseのインストールと起動まで行ったので、今回はプロジェクトを作っていきたいと思います。
まずeclipseを起動したら右上のパースペクティブボタンを押してください。
パースペクティブとはeclipseでは必要な機能を選んで画面上に表示する機能で、今回は「Java EE」というパースペクティブを表示します。ちなみにJava EEとは企業向けのWebアプリケーション開発用の機能をセットにしたものです。この辺は好みなので色々わかるようになったら自分で試してみてください。
とりあえず今はよくわからなくても上記の画像のように操作し、「Java EE」を選択してみてください。
するとこんな画面になると思います。
これでようやくプロジェクトを作れるようになります!
プロジェクトを作ろう
上記画像がプロジェクトの構成になります。この画像をみてもよくわからなくても大丈夫です。これから作っていくうちにわかってきます。
ちょっと説明をすると「プロジェクト」を作ったらその配下に「パッケージ」というものを作り、さらにパッケージ配下に「クラス」を作ります。このクラスというところにソースコードを書いていくことになります。
また、この画像ではパッケージもクラスも1つしかありませんが、普通はパッケージもクラスも複数作ります。どれくらい作るかはプロジェクトの規模によります。
では早速プロジェクトを作りましょう。
まず左上の新規を押します。
「javaプロジェクト」を選び「次へ」を押します。
「プロジェクト名」を決めます。今回は計算をするプログラムを書きたいので計算という意味の「calculation」というプロジェクト名にしたいと思います。ちなみにプロジェクト名は大抵は小文字でつけるので小文字にしましょう。
プロジェクト名を入力したら他は特に変更せず「完了」を押してください。
するとcalculationプロジェクトができたと思います。
パッケージを作ろう
続いてパッケージを作ります。パッケージとはその名の通り小包という意味でその配下のクラスをまとめたものになります。
パッケージにも色々意味があるのですが、とりあえず今はクラスをまとめているものというイメージで良いかと思います。
calculationパッケージの上で左クリックをして「新規」→「パッケージ」を選択してください
すると新規パッケージ画面が現れるのでパッケージ名を入力します。画面の「名前」のところにパッケージ名を入力してください。
パッケージ名に関しては「ドメインを逆さまにして使う」というルールがあります。例えばこのブログsoomlabo.comだったらcom.soonlaboというような感じです。
が、ここもとりあえず好きな名前にしてしまってください。ブログではcom.soonlaboでパッケージを作ります。
パッケージが出来ました。
と、ここでプロジェクトとパッケージの間に「src」というフォルダがあることに気がついたと思います。これはJava EEの決まりでここにソースが書いてありますよという意味になります。とりあえず今は、ソースが書いてあるんだなくらいに思っておけばよいでしょう。
クラスを作ろう
ではいよいよ実際にソースコードを書くクラスを作ります。
パッケージ上で左クリックをして「新規」→「クラス」を選択します。
まずクラス名を決めます。今回はHelloとしました。
クラス名の命名規則は先頭が大文字になります。なのでhelloではなくHelloとします。
そして少し下に「public static void main(String[] args)」というチェックボックスがありますのでここにチェックを入れて「完了」として下さい。
ここまで進めると最終的にこのような画面になると思います。
真ん中の英語が色々書いてある部分がソースを書いていく箇所になります。
クラスの中身
ではクラスの中身を見ていきましょう。
[code lang=”java”]
package com.soonlabo;
public class Hello {
public static void main(String[] args) {
}
}
[/code]
まず1行目のpackage com.soonlabo;ですが、これはこのクラスのパッケージがcom.soonlaboですよという意味です。先ほど名前をつけたパッケージですね。
次の行のpublic class Hello はクラスの名前になります。classがHelloですよという意味です。先頭についているpublicは何かというと「アクセス修飾子」というものです。アクセス修飾子については後で詳しく書きますが、publicがつくと他のクラスからもアクセスすることができますよという意味になります。ここも決まりごとのようなものなのでふーんと思っていただければよいです。
Helloの後に{があると思います。これは実は最後の行の } と対になっており、ここまでがHelloクラスですよという意味です。
最後に残ったのがpublic static void main(String[] args)です。どこかで見たことがあると思いませんか?実はクラスを作成するときにチェックをつけたやつです。クラス作成時にチェックをつけると自動で作ってくれます。これは「メソッド」と呼ばれるものです。メソッドについては別の記事で詳しく説明したいと思います。
public static void main(String[] args)に戻ります。
この中にmainとかかれた部分があると思いますが、これがこのメソッドの名前です。なのでこれは「mainメソッド」といいます。実はmainメソッドは明確な意味があり、どういう意味を持っているかというと、「このクラスを実行したときに最初に呼び出されるもの」です。もう一度いいますが、public static void main(String[] args)と書くとこいつが始めに呼び出されます。それはなぜか?それが決まりだからです。色々疑問はあると思いますが、とりあえず今はまだそう思っていてください。
Hello Worldを出力するプログラムを書いてみよう
では実際にプログラムを書いて実行してみましょう。
といってもメソッドにSystem.out.println(“Hello World”);を追加するだけです。この一文を追記するとHello Worldという言葉がコンソールに出力されます。System.out.printlnの部分はコンソールに出力するという意味です。コンソールってどこ?というとeclipseの下の画面です。実際にやってみましょう。
コードはこうなります。大文字小文字に気をつけてメソッドに追記してみてください。
[code lang=”java”]
package com.soonlabo;
public class Hello {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello World");
}
}
[/code]
できたら右上の実行ボタンの矢印から「実行」→「javaアプリケーション」を選択してください。
どうでしょう?Hello Worldが表示されたでしょうか?
最後に
自分で書いていて思いましたが「とりあえず今は」というのが多くなってしまい申し訳ないです。この辺の説明をきちんとするといつまでもソースが書けないのでかなり省略して説明しました。
記事を読んでいくと「あの時の記述はそういう意味だったのか」と思うようにしていく予定ですので、疑問は疑問のままついてきて頂ければと思います。