『コンピュータ工学概論』を読みました
私は情報系の学校を卒業したわけではないので、そういった学校でどういう授業が行われているか知りません(人に聞いたことはありますが)
今思えば情報系の学校で勉強したかったです。今技術系の本を色々読んで勉強をしていてよりそう思うようになりました。なのでちょっとした憧れみたいなのがあるのですが、学校の教科書のような本を見つけたので読んでみました。それが今回紹介する『コンピュータ工学概論』という本です。
北海道大学大学院の教授が書いているみたい
これは平成25年の著なのですがその時点で著者の荒木さんは北海道大学大学院情報科学研究課メディアネットワーク専攻 教授ということです(本に書いていました)
大学教授が書いた本ということでこれは俗に言う大学で授業で使う類の本なのかな?と思いました。ただ、実際に使われているかはわかりません。私は北大に行っていませんので(もっというと大卒でもありません…)
ただ「教科書だよ」と言われた渡されたら「そうなんだ」と信じてしまいそうな内容でした。
で、本の内容は?
前書きが長くなりましたが本の内容を紹介します。
サブタイトルにある通り『コンピュータはなぜ計算できるか?』ということがテーマになっています。
本書は「なぜコンピュータが計算できるのか」ということを小学生にもわかるように説明できるようになるために書かれた本である。理系でコンピュータ系の専門科目を初めて習う大学生あるいは文系で初めてコンピュータについて学ぶ大学生にも最適な教科書になるように書いたつもりである。 あとがきより
前半ではコンピュータの簡単な歴史からなぜ現在のような進化をしたのか、そしてノイマン型コンピュータの仕組みといった話になっていきます。実際のパソコンの写真も掲載されているのがありがたいです。
後半ではコンピュータに命令する仕組みとしてアドレス方式や、命令がどのように実行されているか説明として中央処理装置(CPU)、論理回路。どのような装置に記憶されているかというテーマで磁気ディスク(HDD)やSSD、MSSの紹介があります。
基本情報技術者試験でこの辺の役割の勉強をしましたが、もう少し突っ込んだ内容になっており、コンピュータの中でどのような使われているのか知識が深まりました。
また、本書の特徴として各単元の終わりに中級者向けの演習問題があり、初学者でなくても学びがあるようになっています。
文系プログラマーは読んどいても損はないかも
理系大学の2年生を対象にした本と書いてあるとおり、ちょっと勉強した初学者向け内容になっていると思います。逆にいうと理系大学生はこれくらいの知識は持っているということになるので私のような文系プログラマーは読んでおいて損はないかと思います。
自分としては情報系の学生がどのようなことを学んでいるかを覗けた気がしてよかったです。