『UNIXという考え方』を読みました
LPICを取ってからもっとLINUXのことを知りたいと思うようになり、LINUXカーネルに挑戦したいと思うようになりました。なんかいい本がないかなと本屋に行ったところ、この本が置いてありました。そういえばLINUXの元になったUNIXを勉強しておくのも大切だなと思い、本自体がそんなに厚くないのも手伝って購入しました。
実は思っていたのと違った…
読み進めていくうちにUNIXの「考え方」にフォーカスがあたっていきます。「小さく作る」や「できるだけ早く試作品を作る」などUNIXに限らない考え方が紹介されます。
最初の数ページを読んで購入したのですが、「こういう考え方だからこういう風な仕組みで動いています」みたいなのをイメージしていました。しかしUNIXの哲学のような説明が続き、UNIXにとどまらない考え方が紹介されます。これはこれでとても勉強になったのですが、今求めていたものとは若干違ったのが残念んでした。まぁ本は全く悪くないですし、むしろ名著と呼ばれている本なので(後で知った)完全に自分が悪いですね。
完成されていた哲学
発行は20年ほど前なのにも関わらず今にも通じる考えかたがすでにあったことに驚きました。「効率より移植性が大切」など時代を感じる部分もありますが、「ひとつのプログラムにひとつのことをうまくやらせる」「再利用可能なモジュールの重要性」「90%の解を目指す」など最近発売された本に書いていても全然不思議じゃない内容でした。
これから
UNIXというOSはいつの時代にも存在しています。決して1番手の選択肢ではないかもしれませんが、これほど長い間存在しているOSというのは他にないのではないでしょうか?
「もしあの時ああしていたら」というのは今になっていくらでも言えますが大きな可能性をもったOSの設計哲学を勉強できてよかったです。
これからはLINUXに戻り、興味のある部分から学んでいきたいと思います。