インディーゲームサバイバルガイドを読みました
ゲームを開発して販売するには何をしたらよいのでしょう?ゲームを作るのはもちろんですが、それ以外にも宣伝、税金等のお金関係、アップデートなどやることは多岐に渡ります。
元々ゲーム会社で働いていた人であれば多少知見はあるのかもしれませんが、私のようなゲーム業界にいない者にとっては何をしていいのか検討もつきません。
年末年始を利用し、前から気になっていた「インディーゲームサバイバルガイド」を読了しました。最近ゲーム開発をしていることもありとてもためになる本でした。
インタビューも多く掲載されており、生の声を聞くことができてよかったです。ゲームを作って生計を立てるとなるとかなりハードルは高いと思いますが、読み物としても面白かったので紹介させてください。
読んだ感想
ゲーム業界にいないので当然ですが、ほとんど知らないことばかりでした。なので読んでとてもためになりました。例えばゲームのイベントといえば「東京ゲームショウ」くらいしか知らなかったのですが、本書にはインディーゲーム開発者でも出展ができる多くのゲームイベントが紹介されています。
また宣伝方法や税金などのお金面とゲーム開発をして世に出すために必要な知識が網羅されているように思います。もしかするとゲーム業界の人には当たり前なのかもしれませんが、他業種の私からみると「なるほど!」と思えることばかりでした。
スマホのアプリストアやSteam、ニンテンドーストアなど個人開発のゲームをリリースできるインフラは整ってきています。さらにゲームエンジンによりゲーム開発の敷居も下がっていると思いますので、ゲームを作っている方、ゲームを作ろうとしている方は必読ではないでしょうか?
目次
本書の内容ですが、目次を抜粋いたします。
本書はPC、スマートフォン、家庭用ゲーム機向けにインディーゲームを開発している開発者を対象として、「ゲームを完成させる」「ゲームを知ってもらう」「ゲームを配信する」「ゲーム開発を継続する」という4つのテーマについて知見を集約した本です。
ゲームの「完成」に必要な要件や、プレスリリースの配信、展示会への出展、パブリッシャーとの契約など、PC/スマートフォン/家庭用ゲーム機向けにゲームを作る個人や小規模チームが、収益を得て活動を維持していくためのノウハウをまとめています。
さらに、8人の開発者と開発者コミュニティ運営から、インディーゲーム開発に取り組むうえで重要なことについてのインタビューも収録しました。
第1章:誰でもゲームを全世界へ販売できる時代
インディーゲーム、ゲーム文化の新たな発信チャネル
ゲーム作りをどうはじめて、どう続けていくのか
つくったゲームをたくさんの人に遊んでもらうために
対談:みずからのスタイルを貫くための個人制作ゲーム —— 「アンリアルライフ」hako生活×「果てのマキナ」おづみかん
第2章:ゲームを「完成させる」ために必要なこと
破綻しないためのプロジェクト管理
工数を見誤りがちな実装
快適に遊んでもらうための機能
デバッグとリファクタリング
完成の極意
対談:独立から家庭用ゲーム機展開へ、その道のりと苦闘 —— 「カニノケンカ」ぬっそ×「ジラフとアンニカ」斉藤敦士
第3章:ゲームを「知ってもらう」ために必要なこと
宣伝活動の意味
宣伝素材の制作
公式サイトの制作
デモ版や体験版の開発
プレスリリースの作成と配信
そのほかの宣伝活動
インタビュー:Unityがインディーゲーム開発者に支持される理由
対談:スマートフォンゲームの生存戦略 —— 「TapTripTown」いたのくまんぼう×「くまのレストラン」Daigo
第4章:ゲームを「配信する」ために必要なこと
税金・販売計画・契約・法律
スマートフォンでの配信
PC/家庭用ゲーム機での配信
インタビュー:Epic Games Japanが推進するクリエイター支援
対談:小規模チームによるゲーム開発の現場から —— 「グノーシア」川勝徹×「ALTER EGO」大野真樹
第5章:ゲーム開発を「継続する」ために必要なこと
ゲームイベントへの出展・展示
SNSの活用
ファン活動の促進
ゲームのアップデートとエンドコンテンツの用意
継続的なセールの実施
ゲームの売上以外で活動資金を得る
ゲーム作りの継続
対談:日本のインディーが海外へつながる「場」をつくる —— 「asobu」チャオ・ゼン&アン・フェレロ