向井秀徳はなぜ同じ言葉を何度も歌うのか
「この世は諸行無常。繰り返される性的衝動」
この一文は向井秀徳がよく歌う歌詞です。よく歌う歌詞って?と思うかもしれませんが、この一文が色々な曲に出てくるのです。
この疑問を2006年のトップランナーという番組で向井秀徳本人が答えていました。
MC「1つの曲だけでなくて色々な曲で出てくるじゃないですか?これどういうことなんですか?」
向井「何度でも言いたいんですね。一回ある曲で言いました。それだけじゃ言った気にならん。ライブで一曲で言ってしまったらそれで終わりだけど次の曲でももう一回言いたい。」
いやぁ流石だなと感心してしまいました。そう、何度でも言いたいんですね。そう言われちゃうと納得するしかありません。
というより言いたいことは違う曲でも言っていいって案外盲点でした。だって何度でも言いたいんなら十分な理由ですよね。
ちなみに「この世は諸行無常。繰り返される性的衝動」とはどういう意味なのかも答えています。
「いわゆる諸行無常。ずっとあり続けるものはないということで、まぁ人は死ぬと。いつかは死ぬが、誰かが性的衝動を持てば人が産まれる。死ぬ、産まれる、ムラムラくる。その繰り返し。それがこの世の中なんだなぁと。まぁすごく広いイメージなのかもしれませんけど。そういったなかでいろんなことを思う、考える、自問自答する。それがずーっとぐるぐる回る感じっていうのはですね。まぁそういうことだとは思います。」
またリスナーからの質問で「リズムが複雑な理由は?」と聞かれこう答えています。
「あれ、複雑に作ろうと思っているわけじゃないんですよね。普通の8ビートのギターのフレーズがあったとして、8ビートっていうのは1、2、3、4、1、2、3、4と8まで数えるんですけども。8まで待てずに次にいきたい。たたみかける気分になっているときはそういう構成になりますね。」
さすがです…。