未経験プログラマー物語【第二章 テスト要員編①】EXCELしか使いません。
現場配属が決まりいよいよ初出勤です。テスト要員ということで10名くらいのプロジェクトの一員になった半灰。ここからプログラマー人生が始まります…。
プロパー「今日からアサインされた半灰くんだ。みんなよろしく。」
半灰「みなさん半灰です。経験はほとんどなくご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いします。」
パチパチ
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プロパー「早速だけどバッチのテストをしてもらうよ。このソフトのここを押すとこの処理が始まって全て緑になれば正常に終わっている。赤くなったらエラーということだからすぐにメンバーに教えてね。」
半灰「わかりました。」
プロパー「あとテストをするのにテストデータを作らなくちゃいけなくて、そのやり方は……」
略
プロパー「大体わかったかな?もしやっていてわからなかったら呼んでね。」
半灰「わかりました。」
プロパー「とりあえずテストデータをEXCELで作って、バッチを動かしてEXCELに結果を記入していけば大丈夫だからよろしく。」
半灰「(研修でやったJavaとかEclipseとか全然必要ないんだな…)」
解説
いよいよ配属されましたね。私も初出勤の時は緊張したことを覚えています。
初めて配属された場合、いきなり開発というよりまずはテストをしながら仕様を覚えて、徐々に開発をするということが多いように思います。しかも未経験の場合はなおさらテストからということがほとんどでしょう。半灰もそのようですね。
プログラマーはEXCELなんて使わないというふうに思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。設計書やテスト仕様書などEXCELが活躍しているドキュメントは多いです。さらにテストデータを作る時にもEXCELで管理していることもあります。
今回の業務で言えばバッチ監視ソフトを動かすくらいであとはEXCELしか使わないようです。単純な作業で誰でもできる仕事ですが、開発経験を積むことができないのが痛いですね。
ただ与えられた仕事をしっかりとこなしていくことが今は大切です。徐々に業界独自の雰囲気に慣れていくことにしましょう。
半灰「なんか誰でもできそうな仕事だけどやっぱり自分は他の人と比べても作業スピードが遅いな…。せっかくIT業界に入れたからこれから頑張らないとな。」
つづく