未経験プログラマー物語【第四章 アンケートサイト開発編②】1画面作るのに1日!?

使ったことがないPHPでアンケートサイトを作ることになった半灰。サイトの内容はこうだ。アンケートサイトを開くと最初に名前や学生番号を入力するページが表示される。そこから次へボタンを押すとアンケート回答ページへ遷移し、確認画面、完了画面を経て終了となる。

なので作らなければいけないのは名前などの情報入力画面が1つ、アンケートページが2つ、確認画面が1つ、完了ページが1つの全部で5ページだ。遷移方法は”次へ進む”ボタンと”戻る”ボタンがある。

部千葉「とりあえずアンケート①画面は東京の角田が作成してくれているからそのページを参考にまずはアンケート②画面を作ってみてくれ」

半灰「わかりました。」

さて、早速アンケート②画面の作成に取り掛かる。HTMLやCSS部分はアンケート①のものを流用できそうだ。アンケート項目も見様見真似でなんとか出来た。見た目だけでいうと3時間くらいで出来ただろうか。しかし画面遷移が上手くできない。どうやってアンケート①に戻ったり確認画面に遷移すればいいんだろう?さらに画面遷移時に情報入力画面で入力した名前や、アンケート①画面で入力したアンケート内容を保持しなければいけないようだ。これがどう頑張っても上手くできない。無情にも時間だけが過ぎていく…。

部千葉「そろそろ定時だけどできたか?」

半灰「すみません…。まだ出来ていません…。見た目はなんとか出来たんですが入力した内容を保持しながら画面遷移が出来ないです」

部千葉「おいおい時間かかり過ぎだろう…。わからなかったらすぐ聞け!ここは複数画面で値を保持しなければいけないからセッションを使うんだ。セッションで調べてやってみろ」

半灰「はい…。ありがとうございます。」

 

解説


画面遷移時に値を保持する方法はセッションの他にhiddenを使ったりクッキーを使ったりいくつか種類があります。画面や要件によって適切なものを選ばないといけませんがもっと早く部千葉に聞いておいたほうがよかったですね。

画面を作ってみると見た目に関しては初心者でも意外と早く作ることができます。初心者であれば大抵の場合、元になる画面を提示され、その画面を真似して作ればいいのでなおさらです。

問題は画面特有の機能です。例えばログイン画面などはIDとパスワードをDBなどに拾いにいって存在確認をしたり、パスワードなどで暗号化や複合化の処理をしたり、そもそも入力チェックをしなければいけなかったり色々とやらなければいけない処理があります。なので画面の見た目ができたからといってすぐ終わりそうと思わず、しなければいけない作業の精査、そして自分ができそうかどうか、できそうならどれくらい時間がかかるかといったことを考えながら作業をする必要があります。時間は無限に与えられるわけではないので初心者のうちは難しいと思いますが、どれくらいで作業が終わりそうかは特に意識しましょう。管理者は作業進捗を気にするので終わらないようであれば早めに手を打たなければいけないからです。


定時過ぎ…

部千葉「今日はもう定時も過ぎたから帰ったら?明日でもいいぞ」

半灰「はい…わかりました」

 

帰り道

半灰「まさか1日中かけて画面一つ作れないなんて…。初めての言語とは言えちょっとまずいな。研修受けたこともテスター期間で忘れているしなんとかしないとな…」

 

つづく

 

プログラマ物語目次

soon
  • soon
  • 1986年生まれのjavaプログラマー。28歳の時に7年働いた販売士からプログラマーに転職をする。常駐先を転々としながら日々生きています。